連載 職員の安心を支える病院デカ・15
真夜中のオンコール
今野 正宏
1
1みやぎ県南中核病院 事務部総務課
pp.214
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102719
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私の勤務するみやぎ県南中核病院(以下,当院)は仙台市から南に約30kmの地にある地域の救急病院で,西方には奥羽山脈に連なる雄大な蔵王連峰を望み,春には町内を東西に流れる白石川の清流の両岸は,桜日本百選にも選ばれた一目千本桜が見られる風光明媚な場所に位置しています。
2011(平成23)年3月11日午後2時46分,私は午後の院内ラウンド中でした。エレベーターに乗り込もうと足を一歩踏み入れた直後,直立していることができないくらいの激しい揺れに襲われ,一瞬何が起きたのか理解できないほどでした。それでも,揺れがおさまるとすぐに正面玄関に急行し,右往左往する外来患者・見舞い客などの避難誘導に当たりました。さらに,当院駐車場を臨時ヘリポートとして,沿岸部の震災被災者の受け入れを数日間不眠不休で行ないました。
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