書評
知って考えて実践する国際看護
門間 典子
1
1東北大学病院 看護部
pp.607
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102113
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個別性の高い看護を実現するために
被災地で活きる「国際看護」の考え方
皆さんは「国際看護」という言葉から何を思い浮かべるだろうか? 国際看護=青年海外協力隊,とか,英語がペラペラ,と思ってはいないだろうか? 実は私がそうだった。「英会話できないし,この年齢(!?)になって海外で看護活動はしないから,関係ない」と思っていた。
著者の近藤麻理先生との出会いは,2010(平成22)年の“アメリカの病院における看護管理と継続教育”研修がきっかけだった。海外での看護経験を熱く語る近藤先生の話はおもしろかったが,そのときはやはり,自分とは無縁のことと思っていた。本書を手にして「ふーん,国際看護って文化や考え方,生活習慣の違いを理解することから始まるのね」とパラパラと読み終わったころ,東日本大震災が起きた。
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