焦点
国際協力にむけての看護教育―国際看護コラボレータ育成
堀内 成子
1,2
,
有森 直子
1,2
,
江藤 宏美
1,2
,
田代 順子
1,2
,
平林 優子
1,2
1聖路加看護大学
2WHOプライマリーヘルスケア看護開発協力センター
pp.1054-1059
発行日 2003年12月25日
Published Date 2003/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903561
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はじめに
WHOは,2000年に“Millennium Development Goals:Policy implications for Nursing and Midwifery Services(ミレニアム開発ゴール:看護・助産サービスとの政策的連携)”を提言した1).しかし,昨今の世界情勢から,そこで大きく掲げられた「平和,安全と武装解除,貧困の軽減,環境の保持,人権,民主主義」を果たすことが容易ではないことは明らかである.このような状況下で,WHO全体の目指す健康のゴールが看護・助産の果たすべき領域と関連づけられ,5つの成果領域として明示されている(図1).すなわち,WHOは,看護・助産が国際保健の中で果たすべき役割をますます重視しているといえよう.
本学は,日本において看護で唯一のWHOのコラボレーションセンターとして,1990年にWHO本部より委嘱され活動を展開し続けてきた.WHO本部および各支部の役割は,情報を共有し看護・助産の強化のため協働していくことにある.このような役割を担ってきた本学は,国際協力活動も古くから積極的に行ってきた.
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