特集 「民」の視点からの保健婦活動
国際協力の立場から考える「民の保健婦」
大西 真由美
1
1茨城県立医療大学
pp.1144-1149
発行日 1999年12月10日
Published Date 1999/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902107
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はじめに
今回,このテーマをいただいたとき,自分の軌跡をたどりながら,私は「民」の立場で働いてきたのだろうかという疑問がわいた。私が活動してきた場は,都内の保健所と国際協力事業団(JICA)の青年海外協力隊および長期派遣専門家として活動した相手国の農牧省と厚生省である。いずれも「官」の場である。しかしながら,私に与えられたテーマが“国際保健”ということであるので,自分がたどってきた道を振り返りながら,保健所・保健センター以外の場や日本以外の国で活動してきた者として,保健婦マインドを再考してみたいと思う。また,これから国際保健の分野で働きたいと考えていらっしゃる方々に,1つの例として参考にしていただければと思う。
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