特集1 引き継ぎ時間短縮から労働環境の改善につなげる
働き方を考えることで改善された申し送り―各病棟の自律性を尊重する組織風土
小池 三奈美
1
1愛知医科大学病院 看護部
pp.456-459
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102065
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
平均在院日数の短縮化,入院患者の高齢化・重症化,さらに手術件数や検査件数の増加など医療環境の変化に伴い看護業務は目まぐるしく変化し続けている。そのなかで患者に安全・安心な看護を提供するとともに,看護職にとっても働きやすい労働環境をつくるため,さまざまな業務改善を重ねながら看護の質向上や看護業務の効率化に取り組んでいる。業務改善や時間管理は常に看護管理者の役割であり,そのなかでも申し送り時間の短縮・廃止は各施設が取り組み続けている課題である。
愛知医科大学病院(以下,当院)でも以前より申し送り改善に取り組んできており,現在もその途上である。本稿では当院の申し送り改善の経緯と現状について報告する。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.