特集1 引き継ぎ時間短縮から労働環境の改善につなげる
引き継ぎ時間5分を達成するプロセスと得られたもの
水元 明裕
1
1東海大学医学部付属病院 看護部
pp.453-455
発行日 2011年6月10日
Published Date 2011/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686102064
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はじめに
医療を取り巻く社会環境の急速な変化に対応する「創造する病院」をテーマに,患者・職員に優しい病院として2006(平成18)年1月に東海大学医学部付属病院(以下,当院)の新病院が開設された。高度先進医療を担う地域密着型の中核病院として近隣医療施設との連携を図りながら,特定機能病院として高度医療・看護の提供に努めている。また,高度救命救急センターを併設し,24時間体制でドクターヘリの運用も含めた迅速な対応を行なう高機能・高稼働の急性期病院となっている。
筆者の所属看護単位の概要は,消化器内科・外科を診療科とする48床の病棟で,平均在院日数14.1日,稼働率101%,入院件数84件/月,手術件数39件/月,看護師数30名,看護助手4名で,看護師の勤務体制は変則2交代勤務(夜勤19:45~8:45 4名,日勤8:30~20:00 4名,日勤8:30~16:30 7名,遅出13:00~21:00 1名)である。
これから紹介する業務改善は,新病院移行を機会に開始した,変化する外部環境・内部環境に対応するための取り組みで,「時間管理」をコンセプトに,看護を支える活動として現在も継続的に行なっている。
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