連載 スタッフの倫理的感受性を高める ナースマネジャーがともに考える臨床倫理――臨床看護師が直面する倫理的ジレンマを紐解く・11
延命治療の中止と差し控えWithholding and Withdrawing Life Sustaining Treatments
竹之内 沙弥香
1
,
田村 恵子
2
,
浅井 篤
3
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻臨床看護学講座
2淀川キリスト教病院ホスピス
3熊本大学大学院生命科学研究部生命倫理学分野
pp.1096-1101
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101892
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医療技術の進歩に伴い,さまざまな治療を適用することによる患者の延命が可能になった。その結果,看護師は終末期医療における延命治療の中止や差し控えに関する倫理的問題に遭遇し,ジレンマを体験することが少なくない。今回は,延命治療の中止と差し控えについて,おさえておきたい事項についてふれ,看護師が臨床現場でしばしば遭遇するような状況を含む事例から,看護師の患者の擁護者としての役割について検討したい。
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