特別記事
[座談会]医療関連感染症の発生ゼロに向け,感染対策を再考する―構造の評価から,プロセス-アウトカム評価のステージへ[前編]
坂本 史衣
1
,
Georgia P. Dash
2,3
,
操 華子
4
,
大曲 貴夫
5
1聖路加国際病院医療安全管理室
2Cape Cod Healthcare
32002年度米国感染管理疫学専門家協会
4国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科保健医療学専攻看護学分野感染管理・感染看護学領域
5静岡県立静岡がんセンター感染症内科部
pp.1079-1083
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101888
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
EBMが臨床現場にねざした米国では,P4Pが導入され,標準的なケアプロセスを順守しなければ経済的ペナルティが課せられることから,これを各現場に浸透させるための取り組みが実行されている。
一方,わが国における課題とは――多剤耐性菌による医療関連感染発生が話題となるなか,感染対策の質改善に向けて,国レベル,施設レベルで,日米の専門家が多面的に検証した。
前編では,米国の感染対策における“zero-tolerance”という概念と,この実現に向けた臨床研究から得られた“感染ゼロ”を達成した現場の成果,マネジメントに求めたい支援を中心に紹介する。
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.