特集 医療の拡大がもたらす社会の厚生―医療費亡国論再考
【座談会】日本の医療の可能性―医療費亡国論再考
鈴木 寛
1,2
,
西村 周三
3
,
和田 勝
4
,
河北 博文
5
1文部科学省
2民主党参議院
3京都大学
4国際医療福祉大学大学院 医療福祉学研究科
5河北総合病院
キーワード:
医療費亡国論
,
医療崩壊
,
医師不足
,
コミュニティソリューション
Keyword:
医療費亡国論
,
医療崩壊
,
医師不足
,
コミュニティソリューション
pp.254-259
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101667
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「医療費亡国論」の背景
河北 この4月に,診療報酬改定が久しぶりにプラス改定されました.とはいえ,わが国の少子高齢化はとどまることなく進んでいます.昨年の政権交代を受けた国家戦略の中で,この国の政治・経済と医療がどう関わっていくのか考えてみたいと思い,本日はお集まりいただきました.
昭和58年に,元厚生省の次官だった吉村仁さんが社会保険旬報に「医療費をめぐる情勢と対応に関する私の考え方」,いわゆる「医療費亡国論」を書かれました.まずは,彼の意図から話を始めたいと思います.
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