連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・17
卒後臨床研修をめぐる構造的矛盾―人員不足と現任教育の無限地獄に現場は耐えられるか
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.1020-1021
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101873
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2010(平成22)年4月から,「保健師助産師看護師法及び看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部を改正する法律案」に基づいて,新人看護職員に対する臨床研修が努力義務化されました。
今後,新人看護職の臨床研修をどのように展開し,制度としてよりよいものにつくりあげていくかを考えるうえで,「看護現場の現任教育をより充実させていくべき」という視点だけでは極めてバランスを欠くことになります。持続可能な制度を考えるには,現場での教育を展開する際に,当然発生するコストについても,冷静にとらえることが必要です。
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