連載 王様の耳はパンの耳――この国の看護のゆくえ・11
医療ADR・裁判外紛争手続きとは―医療における紛争処理の新たな取り組み
大串 正樹
1
,
北浦 暁子
2
1西武文理大学 看護政策研究所
2NKN
pp.352-353
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101724
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- 文献概要
わが国における医療事故に関連した訴訟件数は,2004(平成16)年に1000件を超え,現在も横ばい状態を維持しています。訴訟に至っていない紛争に関しては,この何倍ものケースが存在していることは容易に想像がつくでしょう。
医療現場の紛争を処理する合理的方法について,今,国の制度にかかわる大きな検討が始まっています。新たな紛争処理の方法の導入は,医療現場の第一線で活動する看護職にとって,患者や家族とのかかわりにも直接影響することにもなります。したがって,極めて重要な意味をもつことになるのです。
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