連載 看護と医療政策を考えるヒント・13
療養病棟の活性化策
松村 啓史
1,2
1テルモ株式会社
2厚生労働省中央社会保険医療協議会
pp.354
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101725
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- 文献概要
今回の診療報酬改定では慢性期の医療区分とADL区分が表のように細分化されました。
つまり慢性期における看護体制が大きく評価され20対1の看護体制に加点が促されました。しかし看護師の確保は依然大変な状況です。新人看護師は急性期指向ですからなかなか来てくれません。急性期と慢性期では医療が全く違います。急性期は主にCureであり,どちらかと言えば主役は医師です。慢性期は主にCareであり,医師の数は少なく主役は看護師です。療養病棟ではまさに今,現場の看護師が院長と相談して診療報酬改定を見据えて病院の成長戦略を考える時期にきています。まさに「ナースマネジャー」が活躍するステージが出来つつあります。「ナースマネジャー」の大きな仕事は現場で働く看護師のモチベーションアップ,つまり活性化策です。スタッフ満足をあげることが患者満足につながります。活性化策のポイントは次の通りです。
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