レポート
医療ADR(裁判外紛争処理)の方向性 ジョンズ・ホプキンス病院の試みから
中西 淑美
1
1国立大学法人大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
pp.240-243
発行日 2007年3月1日
Published Date 2007/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100299
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現在,厚生労働省のほか,自民党,民主党なども,医療事故裁判外紛争処理制度について検討を行っている.産科領域での無過失補償制度は,医療機能評価機構が担当する形で,詰めが行われているようである.筆者は,現在,文部科学省科研費補助金による調査研究「被害・責任の認知と医療事故ADRの可能性」の一環として,Johns Hopkins Hospital(以下,JHと称す)およびメリーランド州において実践されている新たな医療事故紛争処理モデルの調査を行った.無過失補償制度の問題点と的確な評価,そしてより機能的な医療ADRの制度設計への示唆を得るために,ジョンズ・ホプキンス病院の医療事故紛争処理システムを紹介し,その意義を検討していくことにしたい.
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