特集 医療体制の危機における看護の役割
[インタビュー]固定チームナーシング発のチーム医療の実現を―現場のチームが支え高める医療と看護
西元 勝子
1
1固定チームナーシング研究所
pp.37-40
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101654
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固定チームナーシング,そのはじまりと狙い
――固定チームナーシング(以下,固定チーム)の取り組みを始められた経緯についてお聞かせください。
西元 1975(昭和50)年,兵庫県立塚口病院で小児病棟の看護師長を務めていたとき,ほぼ現在の形をつくりました。看護師長会で固定チームナーシングを報告し,他の病棟で受け入れられたのが始まりです。
当時の看護提供方式にはチームナーシングはすでに導入されていました。ただ,受け持ちは必要な患者さんだけで,チームもだいたい日替わりか1週間で変わるのが主流でした。
当時も今も日本は3交代,2交代の輪番制勤務体制で在院日数も年々短縮していく。こうした現状では,新人看護師をチームで支えることがとても大事だなと思っていました。そこで1年間チームを固定してはどうだろうと考えたのです。
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