焦点 米国の看護麻酔師・周術期ナースプラクティショナーの役割と業務の実際
米国看護麻酔師の役割にみる看護の自立性と看護業務拡大への可能性
岩田 恵里子
1
1Valley Anesthesia Associates Inc.
pp.948-954
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101594
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看護の可能性を考えるために
近年,日本では,医師,ナース不足のため,安全な医療や医療の質を懸念するニュースが目にとまる機会が多くなってきました。それらの問題解決策の一つとして,医療現場における役割分担が議論され,看護業務拡大の可能性が話題になっています。
ナースプラクティショナー(以下,NP)や,看護麻酔師(Certified Registered Nurse Anesthetist;以下,CRNA)といったナースの役割は,米国においては長い歴史がありますが,日本にはないものです。それらの業務や役割,功績についての情報が不足しているため,イメージが先行し,意見を述べる方々が異なった情報をもとに議論を進めてしまうことがあるのではないか,と心配されています。
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