特別記事
新人教育に看護教科書を活用して
瀬下 律子
1
1医療法人財団慈生会野村病院看護部
pp.268-269
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101443
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新人は学校でどのように学んできたか
教科書を読んでみようと思ったのは,看護部教育委員会から新人を対象とした看護過程の講義を依頼されたことがきっかけでした。新人に基本から理解してもらうのに最適な参考文献はないかと探しているうち,まず学校でどのように学んできたのかを確認することから始めようと思ったのです。
基礎看護技術の教科書を手にしたのは,看護学校の教員を退職して以来10年ぶりのこと。系統看護学講座は1968年初版発行以降,日々進歩する医療・看護に対応するため数年ごとに改訂が重ねられていて現在のものは第14版です。まず驚いたのは以前に比べカラー写真やイラストがふんだんに取り入れられていて,とてもきれいです。これなら学生も興味をもって読むことができそうです。内容は,教科書として当然かもしれませんが,看護を学ぶうえで必要十分な項目が網羅されていますし,看護技術などは最近の看護の動向を反映して新しい技術が紹介されています。新人看護師が臨床で困ったときに読み直す参考書としても十分活用できると思えました。
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