書評
『「看護管理」実践Guide―看護管理に活かすグループ・コミュニケーションの考え方』
上谷 いつ子
1,2
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院看護部
pp.1123
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101380
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看護管理者には,スタッフ一人ひとりの力を結集させ,生産性の高い活動による組織運営を行なうことが求められる。また,委員会やプロジェクトなどの活動では,課題達成に向けてリーダーシップを発揮しながら,効率的かつ柔軟な運営が期待されている。これは,グループ・ダイナミクスを最大限に活用し小集団活動の成果を上げていくことでもある。
しかし,生産性が高まるグループ活動とはいえない場面を,誰もが一度は体験しているのではないだろうか。終わってみると何ひとつ決定事項がなかったという会議を私も経験したことがある。組織運営に悩みながら四苦八苦している管理者が存在することは確かであるが,本書にはそういった悩みを解決し,管理実践に活用できるヒントが散りばめられている。
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