特集 事業所と地域の保健婦活動の接点を求めて
事業所保健婦活動の実態
衛生管理グループをつくって
今井 博子
1
1トピー健保組合
pp.160-162
発行日 1976年3月10日
Published Date 1976/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662205690
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はじめに
私は単一企業の健康保険組合に所属し,親企業系列諸会社の健康管理を担当している。親企業系列諸会社は18に及び,それぞれはいわゆる中小企業で,工場が支店・営業所も含めて40数か所に分散している。担当事業所の総従業員数は2,000名で,健康管理のスタッフは,それぞれの事業所に衛生管理者,又は衛生担当者がおり,常勤看護婦1名,非常勤産業医10名と私(健保組合所属保健婦)であり,それぞれの地域でチームを組みながら産業衛生の推進に努めている。その18の企業の健康管理を担当し始めてから約3年が過ぎ,浅い経験ではあるが,主に私の活動の実態をふりかえってみたいと思う。
それぞれの事業所は地方別に,北海道1,東北5,関東14,中部13,近畿6,中国1,九州1と分散し,従業員数は450名が1,150〜100名が4,99〜50名7,49以下が29をとなっており,業種も特殊性に富み,製鋼圧延,金属加工業,運送業,土建業,原料関係(スクラップ),スポーツレジャー施設,自動車部品・機械部品の販売,電気部品の販売等々であり,男性が9割を占め,平均年齢も35歳以上と高くなっている。
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