特集 医療安全管理者の働き方とその支援
インタビュー●医療安全管理室でメディエーションに関わる
水摩 明美
1
1市立豊中病院医療安全管理室
pp.1080-1083
発行日 2008年12月10日
Published Date 2008/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101370
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医療安全管理室の室長となって
私はほぼ30年市立豊中病院(以下,当院)で勤務しています。2005(平成17)年4月に医療安全管理室長になったのは,外来の看護師長を経て,がん治療病棟の師長になって1年ほど経った頃でした。当院は何でも看護部がトップで切り拓くというのが昔からの考えですから,当時の看護部長としてはこのポストもやはり看護部でということだったようです。
ただ,当時は医療安全についての関心はありませんでした。「私はそんなことできません」と言ったのですが,「室長は単独ポストで,組織横断的にどんどん仕事ができるんだから」と看護部長に説得されました。外来師長時代の私が,がんの患者会や外来化学療法センターを立ち上げるなど,やりたいと思ったことは何でも実行していたからだと思います。
また,外来師長は4年ほど務めましたが,外来にはいろいろな患者さんが来ます。ひとつ対応を間違えば苦情やクレームになりますし,何かあればすぐに「師長!」と呼ばれ,呼ばれれば一番に走っていく日々でしたので,患者さんへの対応には慣れていました。そういう背景もあって,専任の医療安全管理者として任命されました。
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