特集 緩和ケアに求められる役割と質保証
座談会●緩和ケアの進化とサービスのあり方
河 正子
1,2
,
梅田 恵
3,4,5
,
木澤 義之
6,7
1東京大学大学院医学系研究科
2緩和ケアサポートグループ
3オフィス梅田
4聖路加看護大学大学院後期課程
5昭和大学病院
6筑波大学大学院人間総合科学研究科
7筑波大学附属病院緩和ケアセンター・医療福祉支援センター
pp.536-542
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101237
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緩和ケアとの出会いと現在
河 緩和ケアサービスは制度の変化や社会の要請によってさまざまに変わってきた面があります。今日は,そのなかで私たちが大事にしていかなければいけないところ,あるいはこれからつくり出していかなければいけないところを課題としてあげ,将来の緩和ケアサービスの展望を見出していきたいと思います。
緩和ケアが初めて緩和ケア病棟入院料として診療報酬に位置づけられたのが1990年ですが,私はその前年にできた救世軍清瀬病院の緩和ケア病棟(最初はホスピス)で非常勤看護師として働いたのが緩和ケアに関わった最初です。その後東京大学でターミナルケア看護学の講師を務め,10年ほど教育・研究の場にいました。いまは緩和ケアサポートグループという活動組織を立ち上げ,それをNPO法人にするべく努力しているところです。
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