連載 医者ときどき看護師・3
最強のディフェンスライン
平林 大輔
1
1(社)地域医療振興協会・東京北社会保険病院
pp.225
発行日 2008年3月10日
Published Date 2008/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101158
- 販売していません
- 文献概要
もうすぐ春。研修医としての生活が始まってから,そろそろ1年が経とうとしている。昨年の今頃は国家試験も終わり,すっかり鈍ってしまった体を元に戻そうとスポーツ・ジムに通っていた記憶がある。1年後にはそんなヒマすらない生活が待っているとは思ってもいなかったのだけれど……。
そういえば看護師をしていた頃も,当然ながら医師になった自分の姿など全く想像できずにいた。日々の業務に追われ,病棟に全然顔を出さない医師や訳のわからない指示にブツブツ文句を言っていた。だが,この1年間の自分を振り返ってみると,当時自分が文句を言っていた医師と同じことばかりやってきた気がする。曖昧な指示への苦情や小言など,いったい何度頂戴したことか……。
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.