特集 食品の安全と安心をめぐる話題
フードディフェンス
神奈川 芳行
1
,
今村 知明
1
1奈良県立医科大学 健康政策医学講座
pp.762-766
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208300
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輸入冷凍ギョーザへの農薬混入事件(2007〜2008年:冷凍ギョーザ事件)1,2),国内の食品工場での冷凍食品への意図的な農薬混入事件(2013年末:アクリフーズ事件)3,4)に続き,2015年には,店頭での異物混入の動画の投稿等,食品中への意図的な異物混入事件が相次いでいる.
2001年の9.11世界同時多発テロ以降,テロ対策の重要性が増す中で,意図的に毒物等を混入した食品による「食品テロ」の可能性が懸念されている.特にテロ対策に力を入れている米国では,脆弱性評価手法としてCARVER+Shock法を開発し,食品企業での取り組みを促している注1),5〜7).
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