特集 看護師長はどう選ばれ育てられるか
ナースマネジャーの選出と育成―最もやりがいのあるポジションへの期待
佐藤 エキ子
1
1聖路加国際病院
pp.851-857
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101043
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はじめに
わが国では2年ごとに診療報酬改定が実施されている。そして診療報酬改定のつど,医療の現場ではそれに対応しなければならず,落ち着かない状態が繰り返されている。特に2006年度の診療報酬改定では,いわゆる「手厚い看護」の提供という前提のもと,7対1看護配置が新設され,医療現場では看護師確保に奔走し,それが社会的現象になったことについては記すまでもない。
さらには今,医療の崩壊の危機が盛んにいわれている。このような情勢において,これからの医療を支える者として何が重要になってくるであろうか? それは,やはり「ひと」であり,そこで働く人々の「モチベーション」ではないだろうか。筆者は,組織の生き残りと発展を図るためには,優秀でかつ有能な人材を育成することが不可欠であると考えている。
本稿では,看護部組織の要でもある中間管理職としてのナースマネジャー(師長)をいかに選出し育成していくかについて考えてみたい。
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