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あなたのポジションは大丈夫?
尾形 和泰
1,2
1勤医協中央病院総合診療教育部
2勤医協中央病院総合内科
pp.288
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107421
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いろいろな医療行為の際に,医師はもちろん患者さんの姿勢・位置が大切です.いわゆる態度といわれる領域では,医療面接のときにそれぞれが座る位置,病棟回診のときに立って話を聞くのか座って聞くのかなど,患者医師関係を作るうえで重要なことは言うまでもないでしょう.
手技の面では,中心静脈カテーテル挿入を例にとると,ベッドと壁の距離,ベッドの高さ,ベッド上の患者さんの位置,下肢を上げるのか,頭を上げるのか,施行する医師や介助する人はどこに立つのか,道具はどこに置くのか…,ガウンや手袋を着用する前によく考えることが大切です(しっかり準備した後に,手袋が点滴台に触れて不潔にしてしまった研修医もいましたが…).特に無理な体勢で穿刺するのは余計なストレスがかかりますので,事故の元です.
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