特集 「キャリア中期看護師」をいかに育てるか
今日の現任教育の課題とキャリア中期看護師の育成―キャリア中期看護師の臨床実践力測定尺度を開発して
佐藤 紀子
1
1東京女子医科大学看護学部・大学院看護学研究科(看護職生涯発達学)
pp.490-495
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100964
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いまなぜキャリア中期看護師に着目するのか
看護学の実践は,臨床での経験はもちろんのこと,それぞれの看護師が個人的な人生上の出来事に遭遇し,悩み,葛藤し,乗り越えてゆくプロセスが強く影響しながら積み重ねられていく。
私は今まで,看護師のキャリア――ここでは「仕事」という意味で用いる――について,2つの理論を手がかりに探求を続けてきた。1つはシャインの『キャリア・ダイナミクス』1)に述べられている仕事を通した人生の課題についての理論であり,もう1つは『ベナー看護論―初心者から達人へ(新訳版)』2)によって描き出された看護師の臨床技能の5つの習得段階の理論である。
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