連載 読み解き能力で看護現場を変える・4
院内掲示物で医療現場に必要な発信力を考える
奥泉 香
1
,
舛森 とも子
2
,
大木 正枝
3
,
前田 久美子
4
,
高橋 高美
5
1杉野服飾大学
2葛飾赤十字産院
3成田赤十字病院
4大森赤十字病院
5武蔵野赤十字病院
pp.820-827
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100920
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はじめに
前回は,デジタルメディアに焦点を当て,患者が検索する医療関連情報について考えてみた。例えば,患者が検索する可能性のあるWebサイト上の情報を整理・分類した。また,患者の検索のし方の特徴を分析して,医療者が支援すべき内容を検討した。
今回は,パンフレットやポスター等の紙メディア,特に院内の掲示物に焦点を当てて,その情報発信のし方について考えてみたい。これも,医療者に要求されるメディア・リテラシーの重要な問題だからである。本連載第1回でも言及したように,メディア・リテラシーというのは,メディアを介した情報の読み解きにとどまらず,そのメディアの特性をふまえて情報を的確に伝える力(発信力)をも含めて考えることが重要である。
したがって,今回は,医療現場に必要な発信力を院内の掲示物を通して具体的に考えてみたい。
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