特集 病院とPR
病院の広告と院内掲示の規定はこう変わった
金澤 恵美子
1
1厚生省健康政策局総務課
pp.614-616
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901268
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社会における情報の高度化・多様化が進む今日では,情報をいかに発信し,また入手するかによって,日常生活は大きく左右され得る.医療の分野においても,情報の重要性は格段に高まっていると言えよう.患者の医療機関の選択に当たって,必要な情報を伝える役割を担う主要な要素の一つに,医療機関の広告がある.医業等に対する広告規制も,時代に対応してその在り方を変えている.
そもそも患者が疾病から逃れたいという欲求は,一般消費者が商品を探す欲求に比べて格段に高く,ともすると容易に広告の文面に引きつけられる恐れがある.また,患者には医学的な専門的知識が一般に乏しい傾向があり,病院等の広告に大きく影響されざるを得ないという一面を持つ.このような患者の立場の弱さに着目し,医療法は医業等に関する広告規制をしている.
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