連載 読み解き能力で看護現場を変える・6(最終回)
異なるメディアの特性を活かし,組み合わせて発信する
奥泉 香
1
,
前田 久美子
2
,
舛森 とも子
3
,
大木 正枝
4
,
高橋 高美
5
1杉野服飾大学
2大森赤十字病院
3葛飾赤十字産院
4成田赤十字病院
5武蔵野赤十字病院
pp.1000-1007
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100954
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はじめに
これまで5回にわたり,メディアを介した医療関連情報に焦点を当てて,看護現場を見つめ直してきた。最終回である本稿では,これまでの検討をふまえて,異なる種類のメディアを組み合わせた院内の情報発信について考えてみる。異なる種類のメディアを組み合わせた発信とは,Webサイトや携帯メール,ポスターやパンフレット,カード類といったさまざまなメディアを,それぞれの特性を活かして組み合わせ,より効果的に情報を発信するというものである。広告媒体戦略で言うメディア・ミックスに類する発信のし方だ(「類する発信」と述べたのは,院内における情報発信は,次の2側面をもっているからである。有料サービスの情報提供等,マーケティング理論に則って語れる〈広告〉の側面と,無料のサービスやサポートに関する〈広報〉の側面である)。
そこで,それぞれのメディアは,院内でどのような役割を担っているのか,また,どのように組み合わせて発信すると,患者の受診・治療を支援できるような効果が得られるのか,たたき台となる発信例を提示し,その注意点とともに検討する。
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