特集 トータル・クオリティ・マネジメントを目指し支える組織づくり
麻生飯塚病院におけるTQM活動
井上 文江
1
1麻生飯塚病院看護部
pp.23-26
発行日 2003年1月10日
Published Date 2003/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100765
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はじめに
当院では,1992年よりTQM活動を実施している。以下,ここ10年間の活動を通して,当院のTQM活動について述べる。
当院は,1918年に「広く郡民のために良医を招き,治療投薬の万全をはからんとする」として開設された1157床の企業立病院である。1988年に行動理念「積極性ある社員作りとお客様への満足」,1990年に経営理念「WE DELIVER THE BEST」(まごころ医療,まごころサービス),1992年「TQM活動」が提唱された。
医療の質向上は,健全経営の基盤の上に成り立ち,さらに生き残るためには変革が必要である。TQMの目標は「継続的な医療の質の向上」であり,目的は(1)患者第一主義,(2)まごころ医療・まごころサービスの実現,(3)病院の体質改善・発展に寄与,(4)人間性,造性を重視し,生きがいのある明るい職場作りである。
現在の当院経営者は「日本一のまごころ病院を,この筑豊から発信しよう!」と,最近ではイントラネットを通じてさまざまなメッセージを職員に発信している。
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