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看護職員配置と看護ケアに対する患者の評価
近藤 暁子
1
,
菅田 勝也
1
1前東京大学大学院医学系研究科修士課程・看護管理学
pp.434-435
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100740
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- 文献概要
背景・目的
米国では,病院コスト管理への圧力の高まりと登録看護師の不足とがあいまって,看護職員配置への関心が高まっている。そういう事情から,看護職員配置と患者のアウトカムとの関連についての研究が今まで以上に必要とされてきている。看護ケアに対する患者の評価は,専門的看護サービスの有用性と質に対して理論上強い関係があり,米国看護師協会が認定した21の看護ケアの質指標の1つになっている。先行文献でも,看護職員配置と患者による看護ケア評価について検討されてきたが,多施設を比較したものはほとんどなく,また看護職員配置についての定義が病院によって異なっていた。
そこで,本研究では,カリフォルニア州の40病院を対象とし,看護職員配置と看護ケアに対する患者の評価との関係を,共通の定義を使って,前向きにデータ収集し検証することを目的とした。
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