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看護職員配置モデル,看護時間,患者安全アウトカムの関連
鈴木 琴江
1
,
菅田 勝也
1
1東京大学大学院医学系研究科博士課程 看護管理分野
pp.516-517
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100501
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- 文献概要
背景
病院の質に関する適切な指標は,患者と看護職員と病院システムが認識するケアのアウトカムに基づくものである。特に看護管理者が求める指標は,測定可能で,患者,医療の現場,政策との関連が明らかで,さらに看護ケアの効果を示すものでなければならない。
一方,患者にとって,不適切な看護ケアが及ぼす影響には,誤薬,転倒,褥瘡,院内感染などの有害事象が含まれる。これまでに有害事象などの患者安全指標と看護職員配置数あるいは看護時間との関連についての研究がいくつかある。それらの研究結果はいずれも,患者の安全に関する看護職員の重要な役割の根拠を示したが,看護職員雇用のコストと患者安全アウトカムとの関連については言及していない。
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