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有害事象,罹病率,死亡率,医療コストに与える看護職員配置の効果
奥山 絢子
1
,
菅田 勝也
1
1東京大学大学院医学系研究科修士課程・看護管理学分野
pp.952-953
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100575
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背景
看護職員配置レベルは,看護師の労働条件の問題であると同時に,看護ケアの質と患者アウトカムに影響を与える要因であることが研究により示されてきた。しかし,過去の研究では,それらの因果関係の説明には限界があり,さらに有害事象と医療費を含めて全体的関連をみた研究はほとんどない。また,看護職員配置レベルとアウトカムの関連をみる目的で,公のデータベースを利用した研究が近年盛んになってきているが,このような研究では施設の違いを考慮した患者のリスク調整が肝心である。
本研究ではCho(2001)によるモデル訳注2)に基づき,a)有害事象に対する看護職員配置の効果について,およびb)罹病率,死亡率,医療コストに対する有害事象の影響について評価することを目的とした。
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