連載 感染管理認定看護師の戦略的活動報告[4]
サーベイランスへの取り組みとその重要性について
藤田 烈
1
1国立病院機構名古屋医療センター感染制御対策室
pp.876-880
発行日 2004年10月10日
Published Date 2004/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100560
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サーベイランスにより得られるデータは,継続的な質改善活動に必要不可欠なツールであり,すべての院内感染対策活動の指標となるものといわれています。名古屋医療センターでは,2002年よりCDC(米国疾病管理予防センター)の基準に基づいたターゲットサーベイランスに取り組んでいます。これまでの活動を通じ,サーベイランス活動の重要性とそこで得られるデータの有用性を強く実感しています。感染対策上の問題点の把握,具体的介入策の立案,介入後の効果判定など,いずれのプロセスにおいてもその有用性は高く,戦略的な感染管理活動を展開するうえで必要不可欠なものであると認識しています。今回は,当センターにおけるサーベイランス活動の一部を紹介し,その具体的効果・重要性について説明します。
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