特集 ガイドラインに基づいた肝癌診療
1.肝癌サーベイランス(1)サーベイランス対象の肝疾患
西村 貴士
1
,
飯島 尋子
1
1兵庫医科大学超音波センター、兵庫医科大学超音波センター 内科・肝胆膵科
キーワード:
肝癌サーベイランス
,
肝発癌率
,
肝硬変
,
ウイルス性肝癌
Keyword:
肝癌サーベイランス
,
肝発癌率
,
肝硬変
,
ウイルス性肝癌
pp.587-592
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000343
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肝癌の多くは慢性肝炎を背景として発症し,ウイルス性肝炎がもっとも多い.近年,本邦では非ウイルス性肝炎からの発癌が増加傾向である.また,ほかの環境要因(飲酒,喫煙など),宿主要因(遺伝的素因など)も関連しているが,これらのリスク因子の評価が重要であり,サーベイランス対象の肝疾患となる.肝硬変は肝発癌の高リスク群であり,とくにウイルス性肝硬変は超高危険群である.抗ウイルス療法の進歩は目覚ましいが,ウイルス排除後の肝発癌も一定の頻度で認めるため注意が必要である.
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