肝癌診療の最前線-知っておきたい診断・治療の新情報
診断とスクリーニング・サーベイランス 肝癌早期発見のためのサーベイランス
建石 良介
1
1東京大学 大学院医学系研究科消化器内科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
肝細胞癌
,
MRI
,
集団サーベイランス
,
超音波診断
,
X線CT
,
Acarboxyprothrombin
,
腫瘍の早期診断
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Population Surveillance
,
Ultrasonography
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Early Detection of Cancer
pp.399-402
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012175473
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・B型慢性肝炎、C型慢性肝炎、肝硬変のいずれかが存在すれば肝癌の高危険群であり、サーベイランスの対象となる。なかでもB型肝硬変、C型肝硬変患者は、超高危険群に属する。・サーベイランスでは、腹部超音波と腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-II、AFP-L3分画)を基本に適宜CT/MRIを補助的に使う。・超高危険群に対しては、3~4ヵ月に1回の超音波検査、高危険群に対しては、6ヵ月に1回の超音波検査を行う。・超音波検査で結節性病変が新たに指摘された場合、dynamic CTあるいは、dynamic MRIを行い、鑑別診断を行う。・典型的肝細胞癌像とは、動脈相で高吸収域として描出され、門脈・平衡相で相対的に低吸収域となる結節と定義される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012