短期連載 看護職者の派遣労働[3]
看護管理者は,派遣労働をどう捉えているのか
田中 幸子
1
1北里大学看護学部
pp.674-680
発行日 2004年8月10日
Published Date 2004/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100534
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はじめに
労働者派遣法(労働者派遣事業の適正な運営の確保および派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律)が改正され,2004(平成16)年3月1日から病院での看護職者の紹介予定派遣が認められるようになった。
改正審議過程では,病院における看護職者の派遣労働はチーム医療に支障をきたす,人手不足の解消や欠勤の補助として利用できるなど,賛否両論が出されてきた。しかし,これらのさまざまな意見はいくつかの大きな医療関係団体から出されたものであり,現実的に人材を管理している個々の病院の具体的な意向については十分には調査はされてこなかった。制度が円滑に運用されていくためには,個々の病院の意見が反映され,どこに問題があり,どのようにその問題を解決,もしくは軽減できるかが検討される必要がある。
今回は,筆者の行なったアンケート調査のなかから,看護管理者に対して行なった部分を取り出し,個々の病院の看護管理者が看護職者の派遣労働に関してどのような考えをもっているのかみてみよう。
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