NURSING EYE
看護教育課程と統計学
稲川 孝司
1
1国立泉北病院付属看護学校
pp.514-517
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908544
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はじめに
現在の看護教育課程のなかで,基礎科目の占める割合は決して大きいとはいえず,看護教育においての基礎科目の位置づけ,基礎科目のあり方についての論文はあまり見あたらない.しかし,看護教育課程の基本に「学校教育の基本的理念に基づき,技術の習熟のみを目標とせず,人間形成および専門技術の基礎的理解とその応用能力の養成を図る」1)とあるように,将来看護を発展させうる基礎を備えた看護婦を養成し,看護が技術だけでなく学問であるためにも,看護教育課程における基礎科目についての位置づけを,明確にすることが大切である.
筆者は10年以上看護学校で統計学を教えており,統計学を通して,看護教育課程の中の基礎科目の位置づけを考えてきた.本論文は,看護教育課程の基礎科目としての統計学とはどうあるべきかを考察したものである.
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