連載 こもれび輝く日から始まった 私のこだわり看護管理[2]
目に見える形にすれば変わること
陣田 泰子
1
1聖マリアンナ医科大学病院
pp.173
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100444
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看護部長になったら,会議録を変えよう。そう心に決めていた。
看護部のミーティングは,私が看護部長となる前までは週3回行なわれていた。週2回にするためにどうしたらよいかと話し合い,事前に議題を提出すること,その際はフロッピーに各自入力し,書記の担当者に渡しておくことにした。当日は,書記がその場で追加事項のみを入力し,会議終了後は速やかに会議録としてそのまま配布できるようにした。こうして,看護部内のミーティングの記録は,会議と同時進行できるようになった。
また,それまでは委員会ごとに記録の書式がばらばらで,統一されておらず,全体を見渡しにくかった。ある時,システム手帳を見ていてひらめいた。部分を見ながら全体を俯瞰できる。会議記録は,この形で書こう。早速,標準フォーマットを作り,いくつかの委員会で使っているうちに,全体へと広まっていった。会議録と同時に,企画書,評価表,依頼文書なども標準フォーマットを作成した。いまや最も売れっ子の「問題解決シート」は,当初リスクマネジメントの一環である「インシデント報告書」の添付書類として,事実を時系列で記録するために用いていたものだ。その後,ミスに限らず何らかの問題が発生した時に看護部へ提出する共通の書式として応用されるようになった。
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