特集 循環機能の正常値
圧波形
藤本 淳
1
1大阪府立成人病センター
pp.998-999
発行日 1966年11月15日
Published Date 1966/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201694
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圧波形の基本形を決定しておくことは心臓周期に伴う現象を説明するのに必要であるし,臨床医が疾病の診断を行なうさいにも有用なことである。しかし,心臓血管内の圧変勤を記録するのに変換器を使用し,さらに心臓カテーテルを導管として使用しているので,装置によるartefactや,脈管内でみられる振動などのnoiseが混入する危険があるので,その分析にあたってはこれらの因子を除去して行なわねばならない。
圧波形の基本形は心室圧波,動脈圧波およひ静脈圧波の3つに分けられる。これらの圧波形の分析にあたっては,心臓周期との関係が理解されていなければならない。図1はWiggersの示した血行動態,機械的,音響的,電気的現象の関係図である。
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