連載 看護管理に活かす看護理論のエッセンス[7]
オレム―求められる看護が提供できるようにすること
清水 安子
1
1千葉大学看護学部看護学科
pp.167-171
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100443
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はじめに
オレム看護論1)は,セルフケアの概念を取り入れ構築された看護理論である。初版本が出版されてから30年を過ぎた現在,高齢化,慢性疾患の増加が進む日本において,この理論の重要性はますます高まり,その理論を深く理解することが求められているように思う。また,この理論は,日本でもよく知られる理論の1つであり,個々の患者の看護の方向性を導くために活用されることが多い。さらに,オレムは,病院での管理者としての経験や州の健康局看護部門で行政に携わった経験などを生かし,看護管理についてもセルフケアの理論に基づいて幅広い視野に立って述べている。
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