焦点・1 看護必要度の看護管理における活用の実際
「見える看護管理」の実践に向けた重症度・看護必要度のシステム化
福井 トシ子
1
,
瀬戸 僚馬
1
1杏林大学医学部付属病院
pp.834-839
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100377
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はじめに
杏林大学医学部付属病院(以下,当院)では,2003(平成15)年から全病棟に重症度・看護必要度を入力するためのシステム導入をめざしてシステム構築を進め,2005(平成17)年10月の看護必要度調査では試験運用することができた。そして,2006(平成18)年2月頃から本運用を開始し,満を持して4月の診療報酬改定を迎えた。
2006年度改定によって,重症度・看護必要度等は,入院基本料の算定要件として一般病床すべてに把握が義務づけられた。幸い,当院の重症度・看護必要度の入力システムは,診療報酬改定に間に合うこととなり,当院看護部では2006年4月から全病棟で入力システムを用いた重症度・看護必要度の把握を行なっている。まだ安定した把握ができているとは言いがたいが,本稿では,システム構築までの経緯と,当院が戦略的に重症度・看護必要度入力システムを構築し,その入力を病棟に根付かせるために行なっている説明会の一部を紹介する。
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