連載 管理者に求められる医療安全スキル・4
臨地実習における医療安全
恩田 清美
1
1東京海上日動メディカルサービス株式会社メディカルリスクマネジメント室
pp.660-665
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100345
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はじめに
臨地実習は,看護基礎教育において大きなウェイトを占める重要な学習である。「臨地実習:23単位(1035時間),実習以外の講義および演習:70単位(1860時間)以上」と規定されているように,多くの時間が臨地実習に費やされている。また指導要領では「知識・技術を看護実践の場面に適用し,看護の理論と実践を結びつけて理解できる能力を養う内容」とされている。
管理者には,教員や実習指導担当者と連携し,学生が臨地実習で看護の理論と実践を結びつけて考えられ,患者に安全な看護が提供できるように「学習の場」を調整することが求められる。それと同時に,さらに学生が医療安全の必要性について考え,実践できるよう働きかけることも必要である。今回は,臨床と看護基礎教育の両方に携わってきた筆者の経験から,臨地実習における医療安全について,管理者が配慮すべき点について考えていきたい。
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