連載 Mail from USA 『JNE』を読み,世界の看護教育の流れを知る・40
臨地実習と質向上
喜吉 紘子
1
1ミシガン大学看護学部
pp.744-745
発行日 2012年8月25日
Published Date 2012/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102180
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●【新しい教育法】「実習後カンファレンスを使って看護学部生に質の概念枠組みを紹介する」より
効果的な臨地実習は看護教員にとって永遠の課題です。特に実習が定時に開始され終了することが前提である場合,限られた時間でどう効率よく学びの深い実習を行えるかが問われます。
ミシガン大学の場合,教員と病棟看護師の両方が学生の学びに関わります。まず各病棟に7~8人の学生と1人の教員が配置されます。学生1~2人に看護師1人がつきます。看護師は,受け持ち患者の疾病治療,ケアに関して実践的な教えを行うのに対して,教員はカリキュラムにあわせて課題設定やカンファレンスを行い,学生のゴール設定,学びの指導,また実習全体の調整をし,より深い学びを行うことができるようにします。実習カンファレンスは教員の重要な役割の一つであり,細かい内容は各教員に任されます。
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