連載 やじうま宮子の看護管理な日々――看護師長でいこう!・5
携帯電話時代が変えるもの
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.666-667
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100346
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いつでも連絡がつく時代
この2か月ほど,神経科病棟は大荒れでした。自傷行為や離院など,さまざまなアクシデントがたて続けに起こったのです。そのほとんどは,開放病棟という限界から,避けようがないことでした。けれどもそこにかかわった人間は「でもやはり,何かできたのではないか」と考えるもの。私を含め,スタッフみなが傷つき,なんとか歩き出すまでにいささか時間を要したのです。
そのアクシデントはほとんどが夜,私の不在時に起こりました。夜中に携帯電話が鳴り,タクシーで駆けつけたこともあります。私としては,何かあればいつでも連絡がもらえる安心感があり,携帯電話が当然の時代になったことに感謝しました。
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