特別記事
地域との連携の新たな一歩―連携室の看護職が果たす役割
武藤 正樹
1,2
1国際医療福祉大学附属三田病院
2国際医療福祉大学大学院
pp.643-645
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100340
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
紹介率は消えても連携は不変
この4月の診療報酬改定で突然,紹介率が消えた。この紹介率の廃止で,急性期病院が受けた打撃は大きい。なかでも,これまで紹介率アップを努力目標にがんばっていた地域連携室に戸惑いが大きい。特に最近では連携室に専任の看護職員が配置され,これから「いざ連携に!」と意気込んでいただけに,落胆と戸惑いが広がった。
同月に都内で開かれた連携室の実務担当者の会である「東京都連携実務者協議会」でも,この話題でもちきりだった。「○○病院では紹介率がなくなったので,連携室の人員を減らすそうだ」「これまで紹介率アップを目標に営業努力に励んでいた。突然,紹介率が消えたので,これからどうしていいのかわからない」「連携室のみんなでがんばって紹介率30%超えを達成して,念願の急性期入院加算を3月でとれる矢先だったのに……」など,戸惑いと不安の声が会場のあちこちで聞かれた。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.