特別記事
ベンチャー的発想で,看護の可能性を広げよう
近藤 麻理
1
1岡山大学医学部保健学科
pp.647-650
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100342
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ベンチャーとは何か
「ベンチャー」と聞いたら,そのあとに「企業」と結びつく方は多いのではないでしょうか。それほど,「ベンチャー企業」という名称は一般に知られるようになりました。しかし,ベンチャー企業とは何をする企業かと問われると案外答えに窮します。ニュースでも連日話題となっているヒルズ族,あるいはIT関連,M&A(合併と買収)などの会社であると答えることもできるでしょう。
チャレンジ・スピリッツをもち,新しい事業に挑戦していく企業こそがベンチャー企業の姿であり,新規性や成長性こそがベンチャー企業と中小企業を分けているのだと,ある企業の社長は述べています。これは,非常にわかりやすいとらえ方です。つまり,企業家(アントレプレナー)が成功への高い志をもち,新しい事業に挑戦する姿こそがベンチャー企業というわけです。グローバル化時代の中で,世界経済は常に連動し影響し合っています。新規ビジネスモデルを立案するには,従来の経済や企業の発想ではなく,新しい分野への柔軟な対応と進出が求められているのです。
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