焦点 看護の質向上のために今,電子カルテの意義を問い直す
電子カルテを効果的に活用し,看護の質を高めるために必要となる知識
山内 一史
1
1岩手県立大学看護学部
pp.630-635
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100336
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はじめに
現在の,電子カルテ導入が,「保健医療分野の情報化にむけてのグランドデザイン最終提言」のなかの達成目標(表1)1)に端を発していることはよく知られています。しかし,そのグランドデザイン中に,電子カルテを効果的に活用して看護の質を高めるためのヒントも含まれていたことは忘れられがちです。
本稿では,グランドデザインの内容をより深く理解するために必要な予備知識について解説するとともに,これらヒントが含まれるグランドデザインの「医療情報システム構築の戦略」の部分を中心に,内容を簡単に紹介させていただきます(紙面の関係で紹介できるのはごく一部です。ぜひ全文をダウンロードし,付属資料を含めてすべてに目を通されることをお勧めします。経験豊富な方であればあるほど,多くのヒントが得られるものと思います)。
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