連載 Clinical Governance 病院経営における看護のポジショニング・5
病院経営とITガバナンス
瀬戸 僚馬
1,2
1杏林大学医学部付属病院
2国際医療福祉大学大学院
pp.762-767
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100303
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これまで,英国看護協会(RCN)の『クリニカル・ガバナンス RCNリソース・ガイド』をもとに,その日本への適応について議論してきた。構造面においてはチーム医療と患者参加,プロセスに関してはEBHC(Evidence Based Health Care;根拠に基づく保健医療)が重視されていた。
本連載でもくり返し述べてきたように,日本でクリニカル・ガバナンスを確立するには2つの方法がある。それは,英国のクリニカル・ガバナンスを日本の医療に転用する方法か,日本のコーポレート・ガバナンスを医療分野にも応用する方法のどちらかである。そして,どちらの方法をとったとしても,導入できるであろうことを論じてきた(図1)。日英では企業文化も医療制度も異なるので,両方のアプローチを試みて,そのうえで実効性を高めていけばよいであろう。
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