特集 地域におけるネットワーク医療・看護の取り組みのいま
制度改革前夜の課題
安心と安全の連携のために―在宅看護の視点から
結城 美智子
1
1厚生労働省医政局看護課
pp.288-292
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100145
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現在,医療機関の機能分化,在院日数の短縮化,および患者(在宅療養者)のQOLの観点から,急性期医療から在宅医療への切れ目のない効率的で効果的な方策が求められている。
在宅療養者への訪問看護は,昭和40年代に病院の継続看護として実施されたことにはじまり,昭和58年には老人診療報酬の中で退院後の寝たきり老人の医療サービスとして評価され,その後,老人医療受給対象者以外の在宅療養者に拡大された。平成3年には老人保健法の一部改正によって,老人訪問看護ステーションから寝たきり老人等を対象に,訪問看護を行なう老人訪問看護制度がそう設された。平成6年には健康保険法等が改正され,老人医療の対象外の在宅患者にも拡大され,平成12年の介護保険制度によって在宅の要介護者等に対して訪問看護が提供されるようになった。
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