特集 地域におけるネットワーク医療・看護の取り組みのいま
制度改革前夜の課題
地域連携における米国ナースの苦闘の経験―日本に活かせるか,同じ轍を踏むのか
村上 紀美子
1
1医学ジャーナリスト協会
pp.293-297
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100146
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在院日数はどんどん短くなっている。現場レベルでは,すでにさまざまな対策がとられているが,さらにまだ何かできることがあるのだろうか。よく引き合いに出される米国は,入院日数短縮がいくところまでいき着いて,なんと平均4~5日であるという。米国の医療現場はいったいどう対応しているのかを知りたいという気持ちで,2003年にボストンとサンフランシスコの病院,2004年にミネアポリスとサンフランシスコの在宅ケア,テキサスの病院のリスクマネジメントと看護大学など,チャンスを見つけて訪ねている。
本稿では,筆者の見聞した範囲内で,おもに2004年に「米国訪問看護・在宅ホスピス視察研修」*)の際に,米国での入院日数の短縮化と,病院-在宅ケアの連携に焦点を当てて報告し,日本のことを考えたいと思う。
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